たくみ先生、今日はどんなことを教えてくれるんですか?
今日は、息が続かない場合の原因と対処法を解説するね!!
・語尾を最後まで綺麗に伸ばすことができない。
・フレーズの途中で息が切れてしまう。
このようなお悩みを抱えている方は実はかなりたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。どのようなことに気をつければよいのか、原因と対策を一緒に考えていきましょう!
日常生活の中で意識的に息を長く吸ったり吐いたりすることって、あまりないのではないでしょうか?何も意識せずとも日常会話や生活には特に支障はないですよね。
「今日ここに来るまで、息を鼻から吸っていましたか?口から吸っていましたか?吐くときはどうでしたか?」
もしそんな質問をされたら、どのように答えますか?
「え?全然意識してませんでした。」「たぶん口?鼻?ですかね?」
そのくらい、普段の生活の中で呼吸に意識を向けることは少ないのではないかと思います。特に仕事やコミュニケーションの場面においては、意識しなければそのまま通り過ぎていってしまうほど自然発生的に行なっているものです。
しかし、歌は言葉、メロディ、リズム、様々な要素が折重なり一つの楽曲を形成しています。それらをコントロールするのに大切な基礎の一つが息のコントロールになりますので、まずは自身の呼吸に意識を向けてみる、ということからスタートしてみましょう。
1.息をたくさん吸おうとしてしまっている
息が最後まで続かないからといって、必要以上に息を吸おうと意識し過ぎてはいませんか?吸う息の量を増やすのではなく、吐く息の量を調節していくことがとても大切です。
2.息を使いすぎている
長く息が続かない原因として、息を必要以上に使いすぎてしまっている可能性も考えられます。声を大きくするとき、息の量も比例して大きくするのではなく、少ない息の量に対して声の割合をあげていく必要がありますので、小さい音から少しずつ組み立てていくのがポイントです。あまり口を大きく開けすぎず、抜けにくい母音を使って歌うのも良いでしょう。
3.吐ける息の量が少ない
歌は体全体を使って表現をすることが大切です。よって、「息を吐く力」というのを鍛えていかなければなりません。
息を長く一定に「すーー」っと吐き、まずは平均的に20-30秒くらいをキープして吐けるよう、腹式呼吸を意識しながら訓練してみてください。
↓ 具体的な方法を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
・息を吐く前に、一瞬息を止めてから吐くことでコントロールが上手になりますのでオススメです。
歌の中でブレスを使いこなすには、様々な要素が複合的に必要となります。まずはフレーズごとに歌詞を分解し、一つずつブレスのポイントにチェックをつけ、ゆっくり落ち着いて歌ってみましょう。一回の短いブレスでどれだけ長く息を吐けるのか、身体が少し疲れてきた中でもキープできるか、そのあたりがポイントになりますので、定期的なトレーニングが必要です。
ブレスのトレーニングをする際には、まずは息を最後まで吐き切ってみてください。息を全部吐き切ってから力を抜き、締まった腹筋を楽にする。仰向けになったり、座りながらおじきしているような姿勢でやってみると、お腹の周りがよく動くのが確認できると思います。息切れしてしまうそのフレーズだけをピックアップして、どこに原因があるのかを探ってみましょう!