がんを克服した私のカントリーライフスタイル。暮らしに「歌」を取り入れ楽しい毎日を

プロフィール

山崎 真美子(やまざき まみこ)さん

千葉県在住の主婦。

60代から趣味でカントリーダンスを習い始め、各地でのカントリーイベントに参加。

3年前に胃がんを患ったが克服し、一年半前から歌のレッスンに通い始めた。現在は夫婦でセッションイベントなどに参加している。

今では毎日がカントリーと歌づけの「不良シニア」です(笑)。夫婦にとっても欠かせない共通の趣味に

60代からカントリーダンスを習い、歌を始めたのはなんと70代に入ってから!というマミさん。歌を始めたことによって、日常がどのように変化していったのでしょうか。伺ってみたいと思います

現在は月に2回ほど、目黒区にあるリトルテキサスというライブハウスで開催されているセッションイベントに、夫婦で参加しています。

昔から、カントリーダンスが好きで習っていたのですが、その後、病気をきっかけにダンスができない時期があり、歌を習い始めました。

歌を始めてからは毎日、何をするにもカントリーミュージックをかけて、聴きながらダンスしたり歌ったり、何でもしちゃいます。

夜になると夫婦で「この曲もいいね、あの曲もいいね。」と、音楽が二人の間で共通の会話になり、毎日の話が、カントリーで溢れるようになりました。

今度はあれ歌おうかな。とか、今日は良かった、だめだった。今度こんなシャツ買おうかな、メルカリでこれ買おうかな。とか、そんなことばかり。

出かける時も、カントリーにまつわる場所を巡ったり、二人で同じ趣味があるといいですよ。

おかげで今では、夜0時を超えて帰宅することもある「不良シニア」です(笑)。

そんな毎日が楽しいです。

がんを患ってダンスができない時期に、自分を奮い立たせるものを探していた。

ご夫婦揃ってだなんて、素敵な不良シニアですね(笑)!カントリーミュージックにはダンスをされる前から興味があったのですか?

10代の頃に見た、西部劇などに出てくる映画のスターがカッコよくて、今でもずっとカントリーが好きです。

子供も結婚して、60代を迎えた時に、カントリーダンスを習いに行き始めました。

夫は私がダンスを始める頃に、カントリーダンスをやっている場所がないか調べてくれていたのですが、調べているうちに歌に興味を持ったようで、10年くらい前から独学で歌うようになりました。

それからしばらくして、私は、胃がんが発覚し摘出手術になり、ダンスができなくなった時期があったんです。

その時も、「ダンスをしているところを見れば楽しいから、ダンス教室に連れてって」と、夫にお願いし、ダンス教室まで連れて行ってもらいました。

私がダンスを見ている間、夫は車で待っていてくれたのですが、その内、「どうせ待ってるんだったら、あなたも一緒に踊りなさい。」と、ダンスの先生に言われ、夫もダンスを習い始めることになったんです。

私も、自分を奮い立たせるもの、元気になるものを何かやりたい。と思っていました。

その時に、夫や周りの仲間が、「歌ったらどう?歌ってみたらいいんじゃない?」と勧めてくれたんですね。

私はダンスから歌へ、夫は歌からダンスへ、まるでバトンタッチしたようで面白いでしょ?

そこから、自分のライフスタイルに「歌う」ということを取り入れていきました。

周りの方の勧めと、「何かやりたい」という気持ちが歌につながったのですね。では、カナリアミュージックスタジオに通うきっかけは何だったのでしょうか?

歌を始めてからは、カントリーの曲で、セッションができるライブハウスが目黒区にあって、まず、そこで歌い始めました。

でも、一所懸命やっているんだけど、うまくいかずに、なんだか空回りしているような状態だったんですね。

それを見て、ある方がこっそり教えてくれたんです。

その方はGenさんといって、彼は今セミプロのような形で歌を歌ってらっしゃるんだけど、ある時突然、歌が良くなって、みんなから褒められるようになったことがありました。

そのGenさんが、私に、「実は僕、こういうところに通ってるんです。」って、カナリアミュージックスタジオの島田先生を、ご紹介してくださいました。

でも、声も出ないし、これまでに鼻歌程度でしか「歌う」ということをしたことがなかったから、不安で仕方がなかったです。

先生は娘よりも若いし、70歳を過ぎて人に習うことになるなんて、思いもよらなかったですからね。

それに、こんなこと言っちゃ失礼だけど、ビルもキレイではないから大丈夫なの?って(笑)。

それでも、ここから一歩踏み出さなきゃ何も始まらないし、きっと先生も若いから、自分のおばあちゃんを教えてくれる気持ちでやってくれるよね。と言い聞かせ、「とりあえず行こう!」と、決めました。

先生からしてみれば、「このおばあちゃん、いつまで続くんだろう?」って思ったと思いますよ。私が途中で嫌になってしまって、投げ出すんじゃないかって。

でも、そういう風にはなりたくない。

病気を克服して、これからスタートだから、「何かにぶつかってもがんばろう」って、決めていました。

本来であれば、バイエルのようなやさしい曲から段階を踏んで、レベルアップしていくのでしょうけど、私は、「好きだと思った曲をやりたい」と、お願いをしました。

自分がこんなに歌えるようになるなんて思わなくて「え、ウソ!」って自分でも驚きです。

実際にカナリアミュージックスタジオに通われて、どんな変化がありましたか?

当初は、1曲歌えるようになればいいな。と、その程度に思っていました。

でも、それから一年以上通って、1曲の予定が今ではなんと5曲に!

積み重ねってすごいんですよ。

きっと先生も最初は、難しい曲選んだなと思っていたはずなのに、「大丈夫ですよ。」と優しく言ってくださって、毎回ワンフレーズずつ積み重ねていくことで、だんだん歌えるようになりました。

まさか、自分がこんなに歌えるようになるなんて思わなくて、「え、ウソ!」って自分でも驚きです。

セッションでも、周りの人がみんな驚いてくれました。

その中でも、歌いたい曲が重なった時に譲ってくれた方が、「あなたに譲ってよかったわ。」と言ってくれた時は、嬉しかったですね。

最近では、ライブハウスの方にも少し認めてもらえるようになって、三浦や、横須賀などのライブにも、お誘いいただけるようになりました。

好きなことで生まれたつながりを大切にしながら、これからもカントリーなライフスタイルを楽しみたい

周りの方からの感想や、別のライブへのお誘いという形で、結果が出るなんて嬉しいですよね。最後に、マミさんにとっての歌や、カントリーとは何か。今後のことについても聞かせてください!

これからは、もっと色んな場所へ歌いに行き、知らない方の前で歌っても、聞いてもらえるようになりたいです。

今は仲間内だから、少しミスしても「良かったよ!」って言ってくれます。

それは嬉しいけど、もっと上達して、知らない人もいる中で、挑戦してみたいと思います。

それから、今度生まれて初めて、テキサスへ旅行に行かせてもらうことになりました。

本当は、夫とも行きたかったのですが仕事で一緒に行けないから、その分までテキサスのライブハウスで、踊ったり音楽を聞いたり、本場の空気を一杯吸い込んで帰ってきたいと思います。

帰ってきたら、5月に駒ケ根で、そのあと6月は名古屋・大阪・神戸と、いろんな地域で開催されているカントリーイベントにも参加します。

ダンスだけでは、ここまで広がらなかったですね。

病気になったことで、歌を歌ったからこそ、輪が広がるきっかけになりました。

また、自分のやっている好きなことを周りに発信することによって、そこから様々なことが生まれます。

今じゃ音楽とライフスタイルがすべてそう。

生き方に全部関わってきています。

私は、元気になった時から年に一度、ダンス仲間や友人をリトルテキサスに招待して、パーティーをすることにしたんです。

病気の時にみんなに支えてもらったので、その感謝を込めて。

そういったつながりを大切にしながら、これからもカントリーなライフスタイルを楽しみたいです。

取材・文:Koh Yamasaki